自分で考えて行動できる子になるには【その4】

こんにちは。『あなたの子育てに変化を起こす子育てカウンセラー』の宇田川昌子です。
前回は子どもをよく観察(カリブレーション)するということをお伝えしました。
お子さんのよいところ、うまくいっているところが見えるようになってきましたか?

※前回以前の記事はこちらから。

(その1はこちらから)
(その2はこちらから)
(その3はこちらから)

あなたのお子さんは一言でいうとどんな性格ですか?

今回はさらに子どもの良いところ、うまくいっていることが見えるようになるために、親が子どもへの見方を変えたり、いろいろな見方を増やして子どもをみる効果的な方法をお伝えしていきます。

ではお子さんの性格を見ていきましょう。

あなたのお子さんは一言でいうとどんなお子さんですか?

うちの子は
□落ち着きがない子
□飽きっぽい子
□お調子もの
□理屈っぽい子
□騒がしい子
□頑固で自分を曲げない子

などなど、

あなたが自分の子を
「○○な子」という意識で見ていると、「まったくあなたは○○な子(例:落ち着きがない)なんだから」とつい言ってしまったり、無意識に落ち着きがない子として扱ってはいませんか?

この様に「いつもあなたは○○だ」と伝えていると、
子どもは自分自身に『○○な子(例:落ち着きがない子)』としてラベルを貼ることになります。
それが毎日繰り返し言われ続けていたら、どうなるでしょう。


子どもは自分を「○○な子」として受け取り、その「○○な子」がネガティブなイメージのものだと、自己肯定感を下げていく事になります。

子育てをする上で、大切なのは子どもの「自尊心」や「自己肯定感」を育み高めていく事です。

ですから、「親が子どもをどのような見方をしているのか」が、とても重要なのです。
つまり、親が普段どれだけいろいろな視点で物事をみているかどうかで変わってくるのです。
自分で考えて行動出来る子の親は、子どもを沢山の視点から見ています。

一見マイナスに見えることも、実は長所に!?

例えば下記のどちらかというと否定的な子どもの性格は別な観点からみるとどの様にいえるでしょうか?

□落ち着きがない子
□飽きっぽい子
□お調子もの
□理屈っぽい子
□騒がしい子
□おとなしすぎる子
□頑固で自分を曲げない子


落ち着きがない子 → 好奇心旺盛な子、エネルギッシュな子
飽きっぽい子 →  何にでも、興味を持っている子
お調子者   →  人を楽しませることに長けている子
理屈っぽい子 → 頭の回転が速く、考えをすぐにまとめる力がある子
騒がしくうるさい子 → 元気な子、エネルギーに満ち溢れている子、自分が楽しむことが上手な子
おとなしすぎる子  → 周囲をよく見ている子、思慮深い子、協調性がある子
頑固で自分を曲げない子 → 自分の意見をしっかり持っている子、芯が強い子、やり遂げる子


というように一つの出来事を違う観点から観たり、解釈すると全く別な子どもの姿が見えてきませんか?😀

このように別な見方をすることを「リフレーム」といいます。
一見欠点(マイナス)に思えることも別な面からみるとその子の長所(プラス)にもなりえます。

欠点と思っていることが、その子の長所や才能に結び付いたとしたらどうでしょう?

親はついつい、子どもの悪いところや出来ていないことに目が行きがちですが、
親の見方や言葉一つで子どもに良い影響を与えるのか、
自信をつけるのか、あるいは、子どもに自信を失わせて自己肯定感を下げるのかの分かれ道になります。

親がリフレームの力をつけていろいろな観点から物事を見る力をつけることが子どもの可能性を伸ばすことになります。

自分の欠点をリフレームをしてみよう!

ではこれから皆さんもリフレームを試してみましょう。
最初に自分の欠点を3つ挙げてみて下さい。

例えば

□私はすぐかっとして怒ってばかりいる人  
□私はずぼらでいい加減な人        
□私はいつも先延ばしをする人


それをリフレームしてみると

□私はすぐかっとして怒ってばかりいる人  → 愛情深く、情熱的な人、正義感を持っている人
□私はずぼらでいい加減な人        → 大らかで、柔軟性がある人、良い加減を知っている人
□私はいつも先延ばしをする人 → 短時間で結果を出す人、火事場のバカ力がある人、完璧を目指している人
等です。

自分の欠点も見方を変えてみたら違う自分が見えてきたのではないでしょうか。
どちらもあなた自身なのです。

リフレームをしたからといってその欠点が無くなる訳ではありませんが、何かに取り組む時に「ダメ出しをする自分」から「可能性」に意識が向くはずです。

お子さんにもご自分にもリフレームをして、別な視点からみられるようになると、いろいろな可能性が広がります。

あるお母さんは、自分の子を「ダメな子だ」と思い込み、いつもなんとかしなくてはと焦燥感にとらわれていました。ところが、リフレームができるようになったことで、ゆるみが生まれ子どもを大らかに見れるようになった。
結果、子どもも意欲的になり、自ら何でも取り組むようになってきたと嬉しい報告がきました。


子どもの欠点や性質をいろいろな視点で親がみること
これが子どもが自分で行動出来る子になるようになる第1歩なのです。

次回は、子どもの困った行動、否定的な行動の裏側にあるものに焦点をあててお伝えしていきます。
お楽しみに。


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執筆者:宇田川昌子(トレーナー)

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