9月に「子どものスマホ問題を考える会」を開催しました!!

「スマホ問題を考える会」を開催しました

こんにちは。子育てカウンセラーの宇田川です。

9月に3回にわたり、「子どものスマホ問題を考える会」を開催しました。
回は3回とも満席で、皆さんのとても関心の高い問題だとわかりました。


皆さんの参加してみようと思ったきかっけは
◆スマホの使い過ぎで悩んでいる
◆今はそんなに困っていないけど、子どもが思春期になったら親の手が届かなくなるので心配
◆子どもにやめさせるよい言葉かけをしりたい
などなど様々でした。

一方で、スマホと上手に付き合っている方や、悩みの中でもこんな時は上手くいったよなどというお話も聞けて
たくさんのヒントを交換し合えた時間になりました。
ご参加くださった皆さんありがとうございました。

 

スマホをどのように使っているのでしょうか?

お子さんはスマホをどのように使っているのでしょう?
上手に付き合っているのでしょうか?

・学校から帰ってくると、宿題もやらず、スマホゲームばかりしていて心配
・YouTubeばかりみていて、次々に次の動画がでてくるので、いつまでも観ていて困っている
・家族それぞれがスマホをみながら食事をしていて、会話が無い。
・夜遅くまでLINEをやり取りしているようで、朝、起きれず、やめさせたいがどうしたらよいか分からない。
・昼夜逆転して学校に行けなくなりそうで心配
・勉強を全くしなくなって成績が落ちた
・視力が急激に悪くなった
・自分の子どもの頃にはなかったので、親もどう対応して良いか分からない。
・親が共感できないアイドルの動画ばかりみていて心配

等、心配がつきない親が多いようです。

スマホは良いか、悪いか?

皆さんはご存じでしょうか?
NHKのある番組でやっていたのですが、
10代のスマホ利用率が4年間でなんと20倍!!になったそうです。
20倍です!!
それだけ子どもたちがスマホを持つのが当たり前になってきています。
そしてアンケートによると6割ものご家庭でスマホのルールが設定されていないまま、
スマホの使い過ぎで視力も成績も落ちたと心配する親が増えているそうです。

 

スマホの弊害

最近ではスマホばかり触っていると脳の細胞が壊れるという怖い論文もでています。

『スマホ脳 』アンデシュ・ハンセン (著), (新潮新書) の中では
・スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力は低下する
・1日2時間を超えるスマホは鬱のリスクを高める

と書かれています。

上記の様な文章を読むとスマホは良くないと思われると思いますが、
益々デジタル化が進むこれからの世の中、
スマホを禁止するだけでは解決できない問題となっています。

親も経験があると思いますが、テーブルの上や手に届くところに
スマホをおいているとつい見てしまうことはありませんか?
親も自分で時間を決めて行うのは中々大変な事もありますね。
ましてや子どもは・・・・

 

スマホ問題で大切なのは?

 

大切なのはやみくもにスマホ禁止するのではなく、どのようにスマホを使うのか?
どのようにスマホと付き合うのかが大切になってきているのではないでしょうか?
ここでお子さんとのスマホルールを設定する必要になるのですが、
ルールを作っても破られてばかりいるという声も聞こえてきます。


スマホのゲームやYouTubeを目の敵に考えるお母さん方が多い中で、

ある参加者のお母さんはYouTubeに興味を持っているお子さんに
寄り添い、一緒に学びながらYouTubeチャンネルを開設したそうです。

うまく指導をしていくと、そこから何かを調べることや、
どのように作ると良いのか等、どの様にしたら皆にみて貰えるのか
お子さんと話し合いをする中で、子どもの興味関心にあらためて気がついたり、子どもも好奇心を膨らませ意欲的になったり、思いがけない子どもの能力を発見したり、様々なメリットがあったと伺いました。
親も苦手だからと避けるのではなく、勉強する必要がありますね。


また、子どもが夢中になっているゲームやYouTubeの何がそんなに楽しいのか?
どこに惹かれているのか?
を子どもに聴いてみると子どもの興味や大切にしていることが見えたり、聴こえたりして
子どもの別な一面が見えてきてコミュニケーションが取れるようになったというお母さんもいらっしゃいました。
この場合は最後まで子どもの話を否定せずに受け取りながら話すのがポイントですね。

このようにお母さんに共感して話を聴いて貰えると、
子どもは満足して約束の時間がきたら、自分からやめるようになったという報告もありました。

 

スマホとうまく付き合うために・・

 

最終の回にはパソコン・スマホの専門家であり、マスターコースのラーニングリーダーをしている山城純子さんがいらして下さり、役に立つアドバイスがあったのでここでシェアします。

●夜スマホの充電は居間で行い、子どもの部屋ではさせない。
●パソコンは居間におくとよい。家族の目があるので、選んでみる様になる。
●勉強する時は部屋にスマホを持ち込まず、手の届かないところにおいておく。
等、
うまく付き合うためのルール作りが必要と専門家ならでは観点からお伝え頂きました。

 

大切なポイントをまとめると

◆子どもが何に興味をもってゲームやYouTubeにはまっているのかを観察し、質問してみる。
◆他に楽しい事(親子でできる)を見つける
◆親も子供がはまっているゲームに拒否反応で怒るだけではなく、興味をもって子どもに教えて貰うのも一つ
◆SNSなどはその危険性を親も認識して親も知識を増やして子どもにルールを徹底させる
◆スマホルールを親子で決める(親が一方的に決めるのではなく)

その為には子どもの話を否定せずに良く聴くことが大切です。
回の中では『相手を意欲的にする話の聴き方』の実習を行い、ご参加の皆さんが子どもの話を十分に聴いていなかったことに気づき早速家に帰ってやってみるということになりました。

次回は11月の無料座談会は「ルールについて」をテーマに開催いたします。

他にも取り扱って欲しいテーマやリクエストがありましたら、お知らせ下さい。

皆様とお会いできるのを楽しみにしています。



執筆者:宇田川昌子(トレーナー)

外部リンク:https://cpi-x.com/

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