愛着の土台は、何歳からでも作り直せる

Happy cheerful mother bonding with cute son and daughter in casual wear while standing together against old shabby blue door and green garden plants

愛着の傷は、特別なことではない

こんにちは。子育てコーチのすずともです。

今回は、6月13日に開催された 子育てフォーラムで、樋口麻子先生が話してくださった「愛着」というテーマを受けて、私自身が感じたことをお伝えしたいと思います。

「愛着障害」と聞くと、虐待やDV、育児放棄といった極端なケースを思い浮かべる方が多いかもしれません。

でも先生は、愛着の傷はそれだけではないとおっしゃいました。
子どもが「自分は愛されている」と感じられなかったとき。特別な出来事がなくても、心の器にハートが届かないまま積み重なっていくことがある。それもまた、愛着の傷になりえるのだと。

愛着の土台を育てる「愛情の貯金」

愛着とは、特定の人との間に築かれる深い絆のことです。子どもにとってそれは「この人のそばにいれば安心だ」という感覚。その安心感が土台となって、子どもは外の世界へと踏み出していくことができます。

その土台を育てるのが、先生が教えてくださった「愛情の貯金」です。
先生は子どもへ送る愛情のことを“ハート”と呼んでいました。

大きな愛情表現でなくていい。目を合わせる、名前を呼ぶ、話を聴く。毎日の小さなやりとりが、子どもの心の器に積み重なっていきます。

これを読んでくれているあなたは、子どもにやさしくしたいのに余裕がない、そんな経験はありませんか?

それは、あなたのせいではないかもしれません。

子どもにハートを送れない親もまた、自分自身の愛情の器が満たされていないことが多いのです。愛着の傷は、気づかないまま世代をこえてつながっていることがあります。

「何歳からでも遅すぎることはない」——私自身の体験から

「これまでちゃんとできていなかった」と気づいたとき、「私にできるのだろうか」と不安になることもあるかもしれません。

そんなとき思い出してほしいのが、先生の言葉です。
「愛情の貯金は、何歳からでも遅すぎることはない」。

実は私自身、かつては絶望の中にいました。長男が19歳の時、青白い無表情な顔をして、無気力に生きていました。私は「私の育て方が悪かったのか」と自分を責め続けていました。

当時の私は「正しいこと」を教えなければと必死で、アドバイスという名の否定ばかりを息子に投げかけ、彼の心のシャッターは重く閉ざされてしまいました。

そこから、私はコミュニケーションを学び、「教えること」をやめて、ただ「そのままを聴く」練習を始めました。否定せず、判断も脇に置いて、ただ「そうなんだね」と受け止める。そんな小さな愛情の貯金をコツコツ積み重ねていきました。

そして3年が経った頃、息子はこう言ってくれました。「今、家は凄く変わった。お母さんが変えたと思っている。みんなが相手のことを分かろうとして聴いている」。

大人に近い年齢からでも、愛着の土台は作り直すことができるのです。「何歳からでも遅すぎることはない」という言葉は、真実だと私は確信しています。

まず、親自身の器を満たすこと

そのためにはまず、親自身の器を満たすことが必要だと先生は言います。
空の器からは、何も注ぐことができません。自分を責め続けているときに無理やりハートを送ろうとしても、長くは続かないのです。

まずは小さな「嬉しかったこと」にフォーカスすること。それが子どもへ送るハートにつながっていきます。

支援者やコーチの方へ向けても、先生はこうおっしゃいました。親の器を満たすのは、周りにいる人たちの役割でもある。お母さん、お父さんにじゃんじゃんハートを注いであげてください、と。

親自身の器が満たされていくと、子どもへの関わり方も少しずつ変わっていきます。焦りや不安からではなく、ただそこにいるだけで安心を届けられるようになる。その積み重ねが、子どもが自分の足で立っていくための土台になっていくのです。

今からでも遅くない。あなたがあなた自身を大切にすることから、すべては始まります。

完璧じゃなくていい。あなたは、ひとりではありません。

私たちコーチや支援者も、あなたの器が満たされていくことを、一緒に見守っています。

(執筆:鈴木友子COACH)
外部リンク:ホームページ https://coachsuzutomo.com/blog/


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カウンセラー/コーチ 宇田川 昌子
・NLPマスタートレーナー
・CPI教育研修部マネージャー

私立中学や教育現場で保護者や先生を対象に講演やセミナーの実績多数。常に現場で保護者の悩みを聴きカウンセリングやコーチング等様々なサポートを行っている。自身の息子の不登校を克服した経験ももつ。


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