「ねえー。いつになったら勉強はじめるの?」
中学生になった息子に対して、最近の私の口癖でした。
部活から帰ると、ゲームやYouTubeをみないと勉強に取りかかれず
そしてこれまた、取りかかるまでに時間を要する息子。
そんな彼を見ると、イライラし、時には怒鳴ることもありました。
私は何に対してイライラしているのか?私自身に問いかけてみました。
何度も自分に問いかけるうち、
私は、
『成績の良い息子でいて欲しい』
そして、
『レベルの高い高校に行って欲しい...』と思っていること。
私の理想、願望に息子をコントロールしようとしている自分に
気が付きました。
さらに4月から、フルタイムで新たな職場で働き始め、時間にも精神的にも
余裕が無い自分。
意欲を引き出すコミュニケーションを学んでいるのに
「なぜ意欲を引き出すコミュニケーションができない?」と自分を責め、
「息子を信じて、根気よく関わろう!」と思ってはいるけれど
モヤモヤして府に落ちない自分がいました。
そんな思いを抱えながら、
子育COACHの勉強会を兼ねた
子育てフォーラム(不登校・ひきこもりの対応)に参加しました。
不登校の専門家の田邊先生のお話しのなかで、
沢山の気づきがありましたが、
特に、
自己肯定感を高めるためには『褒めること・認めること』が大切で、
反対に
「怒る・無視・責める・説得」は自己肯定感を下げることになる
と知っていましたが、
実際に最近の自分が、子どもに対してしていたことだ。と愕然としました。
そして先生が「お母さん達は良く頑張っています。そのことを知っていてく
ださい」と言われたときに、思わず涙が溢れました。
最近の私は、自身の充分なケアが出来てなかったこと、
そして、先生の言葉を通して
頑張っている私を褒め、認めて欲しかったこと。に気が付きました。
また
竹岡先生のお話しのなかでは、
『人間の脳の習性・・・完璧を求めようとする。』
「人は出来ているところより、出来ていないところに目が行きがちですが、
出来ているところを見よう!と意識すれば、それが見えるようになります」
という竹岡先生の言葉にハッとしました。
私は「完璧」を、自分にも相手にも求めてないだろうか?
出来ていないことばかりにフォーカスしていないだろうか?
出来ていることを充分に認められなかったら、
いつ認められるようになるのか?と思えるようになりました。
まず、私は自分を充分に認めることが必要だ。と気づき
「存在するだけで充分な価値があるんだよ。よくやっているね。
出来ることが増えたね。着実に成長してるよ。」と、自分に対して
毎朝褒め続けることをしてみました。
しばらくすると、
自分の成長を認めることが出来、ようやく息子の出来ていることにも
目が行くようになりました。
学校生活を楽しみ、部活に行くのが楽しいと言う息子。
技術だけでなく、仲間を大切にし人としても確実に成長している息子。
4月には、英単語を覚えられないと涙していたのに、
先生に「発音が良いと褒められた。」と話してくれた息子。
あんなにイライラしていた私でしたが
今は、息子の成長をいっしょに喜んでいる私がいます。
「どんなあなたであっても大事な存在」
というメッセージを子どもに伝え
子ども達の成長を長い目で見守り
いつでもこの言葉に戻ってこられる自分でいたいと思います。
子育て頑張っているお母さん。
自分のケアは充分ですか?
自分を大切にしていますか?
私は、関わる人の尊厳を大切にし、
いろんな角度から素敵要素を見つけ
力づけになる言葉をかけ、
関わる人が輝きだし意欲的になる子育てコーチを目指しています。