私はカウンセリングやコーチング・トレーニングを通して沢山の方と関わっています。
その中で、「親との関係性」が大人になってからも大きな影響を与えていることを痛感しています。
もちろん、肯定的な影響もたくさんありますが、親や周りの大人から
『お前はダメな子』、『何をやってもグズなんだから』等の暴言や人格否定されて育った、
あるいは多大な期待をかけられて、期待に答えようと頑張りすぎて疲れ果ててしまっている等、
大人になった今も『自信がない』『自分の事が嫌い』『Noが言えない』『人の顔色ばかり伺う』等いろいろな影響が現れて悩んだり、苦しんでいる方が多くいます。
そして親になった時、『自分の子どもが可愛くない』『悪いとは分かっていてもつい子どもを叩いてしまう』等、自分が親から叩かれたことを子どもにもやってしまう場合も多々あります。
コーチはまず、お母さんの話を『良い、悪い』『正しい、間違い』ではなく、
今、うまくいかずに苦しんでいる状況を共感をもって話を聴くことから始めましょう。
そしてそのお母さんのご両親とのことを完了することから始めます。
前回、日本では自己肯定感の低い子どもたちが沢山いるとお伝えしました。
実際に子育てに悩んでいる、問題を抱えているお母さん達は、まず子どもの事を責めます。そして次に頑張ってもうまくいかない自分自身を責めます。そんな時、親自身の自己肯定感は低いままです。
そんな状況のまま子育てをしても、自己肯定感の高い子には育ちません。
ですから、まずはお母さんの自己肯定感を高めることがスタートとなります。
今までやってきた子育てに一旦、丸をつけて、お母さんご自身がちょっとホッとして、今後どうしていきたいのかを聴きだすのがコーチの役目ではないでしょうか?