こんにちは。子育てCOACHの鈴木です。
受験のシーズンになりましたね。
この時期になると思い出すのは、
生きた心地がしなかった、子どもの受験の日です…。
あの頃は、子どもの行動に一喜一憂してしまい
目の前の子どもの行動を見ていると、感情が揺さぶられてしまって
余計なことを言ったり、コミュニケーションがうまくいかない時がよくありました。
気がつけば…、今はそのようなことはほとんどありません!
そんな私が、子育てコーチで学んですぐに役立ったもののひとつに、
”問題の裏側には、望んでいる状態がある” というものがあります。
例えば、やるべき事を言ってもなかなかやろうとしない、という行動の
その元にある気持ちは何かな、とたどっていくと
「どうせやっても無理」とか「自分なんか」「やる気が出ない」「失敗したくない」等
子どもが言っていた、いろいろな声が聴こえてきました。
そしてその裏側には何があるのかというと
「本当はこうなりたい」(けど、どうせやっても無理)
「本当はこうなりたい」(けど、 失敗したくない)等々…。
そんな 元々のピカピカした思いがあることに気づきました。
私が注目したのは、「どうせ無理」の裏側にある、
「本当はこうなりたい」という思いでした。
それが見えると、そのことを子供に 伝え返してあげる事が出来ます。
初めのうちは、子供の口からはっきりとした言葉では出てこなかったので、
「○○という思いがあることが伝わってくるよ」
「なんかお母さんにはこんな風に聴こえる」
「こんな風に見えるよ」、といった具合に伝えていきました。
目の前に見える望ましくない行動に注目するのではなくて
その元や裏側にある
「本当は自分はこんな風になりたいなって思っているんだ」
という思いに目を向けていきます。
その時気をつけたいのは、親の都合のいい想像ではなく
子供の気持ちをよく聴きながら、言葉をかけていく事です。
それまで、表面的な行動を見ていた時には
どうしてやらないの、なぜこんなことをするの
母の私はどうするべきなんだろう、といった不安が生まれていたのに、
この子は本当はこうなりたいと思っているんだ…。というところを見ていると
私も子どもも、気持ちが前を向いて、全く違った感情が生まれてくるようになりました。
目の前の子供のどこに視点を置くかで、私の子育ては大きく変化したのです。
そして、私が子供を信頼して見守ることができるようになっていくと
それに伴うように、子供も自分を信じることができるように変化して行きました。
言葉にして伝える事で、受け取った相手は
自分の心の中にそういうものが確かにあるなぁと存在に気付き
今までは心の中の不安にばかり向いていた意識が、今度はそちらに向くということがあります。
お母さんの目には不安材料ばかりが見えてしまうという時でも
お子さんの中にはいつだって
「本当は、こんな風になりたい」
という純粋でピカピカした思いがあります。
年齢が上がってくると
コミュニケーションの形が変わってくるところもありますが
本当の思いがあることは同じです。
次々に浮かんでくる不安と一緒に子育てをしますか?
子どもの中にあるたくさんの宝物と一緒に子育てをしますか?
私達はいつでも、自由に選べます。
さあ、お子さんの行動に、一喜一憂してしまうときは、
宝探しのように、ぜひ楽しんでその行動の元にあるものを見つけてみてください。
きっと子育てが、もっと楽しいものになりますよ。