子育てコーチ第三期コースを受講させていただいた灰山です。
6歳のAちゃんのお母さんから聞いた話です。パートで仕事をしておられます。
Aちゃん,4歳のBちゃん,3歳のCちゃんの3人の女の子が絵をかいて遊んでいました。お母さん同士が知り合いなので,たまに会った時一緒に遊びます。
見ていると,Aちゃんが水遊びの提案をしたようです。Bちゃんは嬉しかったようで「しよう!しよう!」と,飛び跳ねました。ところがCちゃん,何か困ったように立ったままで,「Cちゃんはしないよ。」さあどうするか・・と見ていると,AちゃんがCちゃんに近づき,小さいCちゃんと同じ高さの目線になるようにかがみこんで「Cちゃんはしたくないの?」とやさしく訊いたそうです。Cちゃんはこくんと頷きました。するとAちゃんはCちゃんにさらに訊きました。「Cちゃんはなにがしたい?」「お砂・・・」「そうなんだ。」AちゃんはBちゃんを見ました。Bちゃんは「お砂遊び,お砂遊び」とまた飛び跳ねました。
それを見たAちゃんは,「よし,じゃあみんなでお砂遊びしよう」と言い,Cちゃんを庇いながら3人で砂場に駆けていきました。
Aちゃんは普段甘えん坊の一人っ子で,自己主張が強く,度々お母さんは困られます。1歳から保育園に通っています。お母さんは,感動したそうです。しかし,ふと,かがみこんでAちゃんと目の高さを合わせることも,何がしたい?と尋ねることも自分はあまりしていない,ということに気づかれたそうです。そして保育園の先生方と毎日迎えに行ってもらったおばあちゃんは,それをいつもしてくださっていたことを思い出した時,涙が出てきたそうです。
しかし,その場面を心に刻んで自分の気づきとともに伝えてくださったお母さんもまた素晴らしいです。