塾を経営している友人が紹介してくれた本です。早速買って読んでみました。
プレジデント社から出ている『田舎のキャバクラ店長が 息子を東大に入れた』という本です。帯封には「愛している」と声に出して、子供に伝えてほしい、と書いてあります。大変読み易く、一気に読んでしまいました。
筆者は成育の段階で両親から捨てられた形になり祖母のもとで育ちます。その後、色々な道を模索しながら家庭を持つのですが、息子には自分と同じ思いはさせたくない、という思い一心で子育てに向き合います。
絶対に裏切らない、寂しい思いをさせない、「早くしなさい」は言わない、自分で考え決めさせる、一人で生きていける力を付ける、など彼なりのポリシーを持って子供に向き合っていく姿が描かれています。
また彼の仕事を通して出会った延べ人数1,000人くらいにはなるキャバ嬢たちに向き合う中で、どんなに美しくても自分に自信が持てない子たちばかりだと気付きます。その共通項は自己肯定感の低さ。幼い頃から親に可愛がられ、褒められ、認められた経験の無いこと、親との関係性の希薄さが根底にあることを知り、子供たちの心の成長の為に親の存在がいかに大きいのかを知っていきます。
かなり荒削りな構成ではありますが、NLPの学びで補いながら読み進むと納得でき、心に残る本になりました。一読をお勧めします。
心に残った言葉を以下に記します。
『どんな子でも、簡単なことなら続けられる。
続ければ習慣になり、「やればできる」と自信が持てる。
褒めてやれば、自信はもっと大きくなる。
自信を持てば、新しいことにも挑戦できる。
子供も大人も基本は同じだ。
みんな褒められたい。私だって、褒められると嬉しいし、やる気も湧く。
そして、みんな人に愛されたい。一番褒めてほしい相手、一番愛してほしい相手は、ほかの誰でもなく親だ。
どれだけ親子関係が上手く行ってなくて悪態をついていても、心の奥底ではその親に愛されたい、話を聴いてもらいたいと願っている、と私は思う。』