本当の問題は何か?
子どもが言うこと聞かないで困ります。何度も同じことの繰り返しでいつまで続くのか。イライラして大声で怒鳴ってしまい自己嫌悪です。というようなお母さんからの相談があります。
よくよく聞いていくと、言うことを聞かないからイライラする、同じことの繰り返しでイライラするということの裏側には、お母さんの大切な人との人間関係に何か課題があるということがあります。
先日も、5歳の子が保育園でおもらしをし、先生にお家で何かありましたか?と聞かれ、子どもを叱って送り出したことが原因だと、母は思った。自分を責めて苦しくなって相談にやってきたお母さんがいます。子どものおもらし、怒って送り出した、このことだけを見ると、母のかかわり方を見直すコーチングになっていくのではないでしょうか?
この母の話をよ~く聞いていくと、父と数週間前に大喧嘩をし、その時に父から責められ、母親としての自信を失いかけていました。父とはそれ以来、ほとんど言葉を交わしていないというのです。どうしたい?ときくと、お互いに素直に話ができる関係になりたいと。
そこで、ポジションチェンジのワークをして、母は父に思っていることを伝え、父のポジションでは、父は母に家事や育児のことで感謝をしている気持ちがあることわかりました。
相談に見えるお母さんが抱えている本当の問題に焦点を当てることで、子どもの問題や、母がいらいらして怒ってばかりという行動を変えていくことができます。
聴く力をさらに磨いて、お母さんたちのために役に立つ相談をこれからもしていきたいと思いました。